経験を積むって大切。
昨日はTOKYO BIG BANDのリハーサルでした。
メンバーがアメリカ人、カナダ人、イギリス人、そして日本人と多国籍なこともあり、あちこちから英語が飛び交うリハーサルの雰囲気で10年前のことをふと思い出した。
僕は2009年に3ヶ月間だけニューヨークに滞在していたことがある。ただひたすらライブを見たり、セッションに行ったりレッスンを受けたりと刺激的な生活。
今はドイツで活躍中のトロンボーン奏者アンディ・ハンターが、当時はニューヨークを活動拠点としていた。YouTubeで彼の演奏を見て虜になっていた僕は、知り合いからアンディを紹介してもらい、ライブを見に行ったり、レストランギグに飛び入りさせてもらったりしていた。(B Majorのサルサ、ソロが難しくて冷や汗が出たなぁ、、、。)
ある日、アンディから「ビッグバンドのリハトラを探しているんだけど興味ある?」とメールをもらい即答で「やる!」と返信した。
リハーサル当日。
バンドリーダーはニュースクールの講師で、参加ミュージシャン達も皆めちゃくちゃうまかった。曲はコンテンポラリーなものが多く譜面も結構難しかった。今思えば、初めての場所、初めましてのメンバー、半分くらいしかわからない英語でのやりとり、とか諸々あってガチガチに緊張していた。
ある曲で僕のパートだけにメロディが書いてある箇所があって、何度やっても吹けず、リーダーも段々イライラしているのがわかった。
そうなると更に吹けなくなり、終いにはリーダーが鬼の形相で寄ってきて、楽譜を他のトロンボーンと交換される始末。恥ずかしいやら情けないやらでこれはかなり凹んだ。
でも、なぜかその後数回リハトラに呼ばれ、一度本番も経験させてもらった。
ニューヨーク色々あったなぁ。
あれから東京でいろんなビッグバンドで演奏させもらう機会が増えたけど、ビッグバンドの譜読みってコツがあるし、慣れというか経験も必要。
あの大失態の後も数回呼んでくれたバンドリーダーはその辺のこともあって呼び続けてくれたのかなと今更ながらにありがたいと思う。